教員紹介教員紹介

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経営学部 総合経営学科
教授 経営学部長
石橋 豊 Yutaka Ishibashi
情報通信、ネットワーク
多感覚通信品質制御の研究が専門です。情報通信技術を利用して企業や社会における課題をともに解決しましょう。
石橋 豊

プロフィール

所属
経営学部 総合経営学科
造形学研究科 建築学専攻・デザイン学専攻
役職・職名
教授 経営学部長
最終学歴
名古屋工業大学大学院工学研究科情報工学専攻修士課程 修了
学位
工学博士(1990年9月 名古屋工業大学)
論文題目「情報ネットワークにおける通信プロトコルの性能評価に関する研究」
研究キーワード
多感覚通信品質、通信品質制御、触力覚通信、力覚フィードバック、遠隔ロボット制御
所属学会
IEEE(Life Senior Member)、ACM、電子情報通信学会(フェロー会員)、情報処理学会(シニア会員)、映像情報メディア学会
研究テーマ
触力覚を用いた人とロボット間協調の高安定・高品質化、通信サービス品質制御に関する研究、多感覚メタバースを用いた歩行支援技術の研究開発

研究・活動紹介

力覚フィードバックを用いた遠隔ロボットシステムの研究

遠隔医療、遠隔リハビリや、危険で人が容易に入れない領域(宇宙空間、深海、放射能で汚染された地域など)、地震で被災した地域や集中豪雨などで孤立した地域で活躍するロボットへの適用のため、各利用者が触覚デバイスを用いて、遠隔にある各自が操作可能なロボットの作業をビデオで確認しながら支援し、そのロボットに付与された力覚センサから得られる力情報を、触覚デバイスを介して利用者に提示(力覚フィードバック)することができるシステムの高安定化と高品質化の研究に組んでいます。

力覚フィードバックを用いた遠隔ロボットシステムの研究

遠隔にあるロボットをビデオで確認しながら触覚デバイスで操作しています。一つの物体(角材)を一緒に把持して運ぶとき、物体に強い力が加わり破損しないように、同時に同じ高さ・速度(時空間同期)で運ぶことが必要です。

力覚フィードバックを用いた遠隔ロボットシステムの研究

一つの物体(段ボール箱)を二つのロボットで両側から挟んで移動しています。見た目だけでは重さが分からない物体を落とさないように、段ボール箱が変形しないように運ぶことが必要です。

触覚を用いた仮想書道システムの研究開発

高齢者の上肢機能の改善などのため、触覚デバイスを用いて仮想空間上で書道を行うことができるシステムの研究開発を行っています。知の拠点あいち重点研究プロジェクト第IV期で研究開発中です。

触覚を用いた仮想書道システムの研究開発

触覚デバイスのスタイラスペンを毛筆とみなして操作し、仮想空間内の仮想半紙に文字を書くことができます。仮想半紙に毛筆が強く当たると、文字が太くなるようにしています。お手本の文字(文字の中心線と太さが示されています)に沿って文字を書き、どれだけ忠実に書けたかなどを計測し、高齢者の上肢機能を高精度に推測することを目的としています。

触覚を用いた仮想書道システムの研究開発

二つの仮想書道システムをネットワークで接続して、先生が生徒に運筆を教えることが可能です。ネットワークを介して触覚を伝えると、ネットワーク遅延やパケット欠落などによって運筆が正しく伝わらなくなりますので、その対策を研究開発しています。

メタバースによる歩行支援システムの研究開発

高齢者のフレイル(心身機能脆弱状態のことで、健康な状態と要介護の状態の中間段階)の予防・回復のために、メタバースによる歩行支援システムの研究開発を行っています。歩行センサと嗅覚ディスプレイを身に着け、ビデオとCGで作られたメタバース空間を歩行することが可能です。歩行速度に応じて空間内の移動速度が変化するだけでなく、空間内の花に近づけば、その花の香りがするようになっており、アバタを介したコミュニケーションも可能です。高齢者の歩行の動機付けを行うことが研究開発の目的です。知の拠点あいち重点研究プロジェクト第IV期で研究開発中です。

メタバースによる歩行支援システムの研究開発

足踏みの動作に負荷をかけるためにステッパーを用いてメタバースのビデオ空間を歩行している様子です。両足に付けた足首センサと胴センサによって、足踏みの速度に応じて動的に空間内の移動速度を変更するだけでなく、左右の景色を見ながら散策が可能です。また、花の香りに加え、小川のせせらぎ、小鳥のさえずり、虫の音などを聞くこともできます。高い臨場感を実現することが重要です。

メタバースによる歩行支援システムの研究開発

前後左右に自由に移動することが可能な、CGで構築されたメタバース空間の例です。CGの花の香りを嗅いだり、アバタを介したコミュニケーションが可能です。この空間をどのように活用すれば高効率なフレイル予防・回復が可能であるかを検討しています。

共同研究者

共同研究者

教育関連情報

担当科目

経営と情報
未来産業ワーク
現代マネジメント講義I, II
専門ゼミナールIII, IV
卒業研究I, II
マネジメント学特別講義

資格

第一種情報処理技術者(1982年1月30日 通商産業大臣)

社会活動

学会活動

ACM NetGames 2006, 2010, 2013, 2017 General Chair
電子情報通信学会コミュニケーションクオリティ研究専門委員会副委員長(2005年5月~2007年5月)
電子情報通信学会コミュニケーションクオリティ研究専門委員会委員長(2007年5月~2009年5月)・顧問(2009年5月~)
IEEE International Communications Quality and Reliability (CQR) Workshop 2010, 2011 Technical Program Chair
IEEE Nagoya Section Secretary(2015年1月~2016年12月)
IEEE Nagoya Section Chair(2017年1月~2018年12月)
IEEE ICCE-TW (International Conference on Consumer Electronics - Taiwan) 2018 TPC Chair
ICCCS (The 3rd International Conference on Computer and Communication Systems) 2018 Conference Chair
ICCC (International Conference on Computer and Communications) 2018~2024 Conference General Chair
ICCCI (International Conference on Computer Communication and the Internet) 2020~2023 Conference Chair
映像情報メディア学会東海支部支部長(2020年5月~2021年4月)
映像情報メディア学会副会長(2020年5月~2022年5月)
WSCE (World Symposium on Communication Engineering) 2021, 2022, 2023 Conference Chair
情報処理学会東海支部副支部長(2021年5月~2022年4月)
情報処理学会東海支部支部長(2022年4月~2023年5月)
IEEE LMAG Nagoya Secretary(2024年1月~)

研究業績情報

論文等

ジャーナル論文(2023年以降に113編、2024年以降は以下の通り。すべて審査あり)
[1] E. Takano, K. Nishiyori, T. Takahashi, I. Kondo, and Y. Ishibashi, "Usability study of a virtual walking system in the metaverse for managing frailty," Crimson Publishers, Gerontology & Geriatrics Studies (GGS), vol. 8, issue 5, pp. 713–722, Apr. 2024.
[2] E. Takano, K. Nishiyori, H. Maruyama, T. Fukuda, I. Kondo, and Y. Ishibashi, "Metaverse technologies in managing frailty among older individuals: A systematic review," Archive of Gerontology and Geriatrics Research, pp. 1–5, May 2024.
[3] E. Takano, T. Takahashi, S. Ohtani, K. Nishiyori, H. Kato, I. Kondo, and Y. Ishibashi, "Relationships between variables obtained from a virtual calligraphy system using a haptic device and upper limb function: An exploratory study," Crimson Publishers, Gerontology & Geriatrics Studies (GGS), vol. 9, issue 1, pp. 729–737, July 2024.
[4] K. Z. Win, Y. Ishibashi, A. Tun, and K. T. Win, "Stabilization for haptic interface device in networked virtual enironment," Indian Journal of Computer Science and Engineering (IJCSE), vol. 15, no. 4, pp. 414-432, July/Aug. 2024.
[5] P. Huang and Y. Ishibashi, “Enhancement of robot position control for dual-user operation of remote robot system with force feedback,” MDPI Applied Sciences, vol. 14, issue 20, 9376. pp. 1–14, Oct. 2024.

国際会議論文(2023年以前に283編、2024年以降は以下の通り。すべて審査あり)
[1] K. Z. Win, Y. Ishibashi, and K. T. Win, "Influence of local lag on reaction force in networked virtual environment with haptic sense," in Proc. The IEEE 21st International Conference on Computer Applications (ICCA), pp. 1–6, Mar. 2024.
[2] T. Takahashi, E. Takano, I. Kondo, and Y. Ishibashi, "Usability survey of calligraphy using haptic sense in virtual environment," in Proc. International Conference on Information and Education Technology (ICIET), Mar. 2024.
[3] K. Z. Win, Y. Ishibashi, and K. T. Win, "QoE assessment of cooperative work in networked virtual reality environment with haptic sense: Influence of network latency," in Proc. The 5th International Conference on Advances in Information Communication Technology & Computing (AICTC), Apr. 2024.
[4] P. Huang, M. Inui, Y. Ishibashi, and Y. Tateiwa, "Robot position control taking account of network delays on dual-user operation of remote robot with force feedback," in Proc. IEEE International Conference on Consumer Electronics - Taiwan (ICCE-TW) - Special Session on Computer Communications and Signal Processing for IoT, July 2024.
[5] Y. Ishibashi and P. Huang, “Map presentation in walking support system with wearable sensors by Metaverse,” in Proc. IEEE/IEIE The 8th International Conference on Consumer Electronics - Asia (ICCE-Asia), Nov. 2024.
[6] P. Huang and Y. Ishibashi, “Human perception on weight in networked virtual environment with haptic sense,” in Proc. IEEE/IEIE The 8th International Conference on Consumer Electronics - Asia (ICCE-Asia), Nov. 2024.

著書(Book Chapter) 9編
解説・総説 11編
基調講演・招待講演 34件
特許 19件

表彰

電子情報通信学会通信ソサイエティ活動功労賞(2006年9月)
電子情報通信学会コミュニケーションクオリティ(CQ)研究会研究賞(2009年7月)
電子情報通信学会通信ソサイエティ功労顕彰状(2009年9月)
Lifetime Achievement Award of 9th International Conference on Computer and Communications (ICCC 2023)(2023年12月)
Best Paper Award: 9件

連絡先

電子メールアドレス

ishibasi[AT]asu.ac.jp

関連サイト

研究支援室の連絡先情報

0564-48-4801 kenkyu@asu.ac.jp