大学院 造形学研究科

建築学専攻建築学専攻

GRADUATE SCHOOL

建築学専攻の研究教育領域

今後、人口減少、少子高齢化の時代を迎えるに当たり、地域の構想力がますます求められます。これからの「地域づくり」は、単に行政の仕事ということだけではなく、新たなビジネスや魅力的な地域のつくり方など、多様な視点で、様々な立場の人が参加して行っていく必要があります。それには、単体の建築を考えるだけではなく、エリアマネジメントや地域ブランディングといった視点も重要です。
林業や地場産業など、地域の産業や技術を理解し、連携した建築のあり方も考えられそうです。一方、AIなど情報技術の進化をいかした建築づくりや地域のあり方も模索できそうです。耐震性の強化や素材の開発、環境技術を活かした建築も必要です。これからの時代に求められる、『地域構想力』を有した人材の育成をめざします。

建築デザイン領域

建築設計・建築計画・環境設計
・インテリア設計

建築デザインでは、内部と外部、さらにその周辺環境にも配慮して創造することが求められます。内部では、利用する人々の住まい方や使われ方に注目し、快適性や利便性に優れた空間を提案することが求められ、外部や周辺環境ではその建物が都市に与える影響へ考慮が必要となります。持続可能な社会にふさわしい建築を目指して、インテリア・建築・都市の生産・維持管理・再生に十分配慮した設計能力と課題解決力を育成します。

建築技術・文化領域

歴史意匠・ 構造計画・ 建築材料

環境への配慮、自然災害への対策、働き方改革の推進など、建築界をめぐる諸課題はより複雑になっています。それにあわせて情報技術や新素材・新構法を活かした建築技術の開発が進むと同時に、伝統的な建築技術の再評価も進んでいます。建築技術・文化領域では、過去から現在、そして未来を見すえて、建築技術の発展とその社会受容にかかわる文化の諸問題について学修し、これからの社会で求められるイノベーティブな発想と能力を身につけます。

マネジメント領域

組織目標の達成を目指すことを意味するマネジメントはデザイン分野においても重要な位置を占めています。経営戦略の観点からデザイン資源を組織的に活用し、製品のデザインや商品企画、ブランド力向上、イノベーション創出をめざす「デザインマネジメント」もその例のひとつです。マネジメント領域では、さまざまなデザイン活動をマネジメントの視点からアプローチし、経営資源を効率的に活用できる先導的職業人を育成します。

建築学専攻の教育

建築学専攻の教育 建築学専攻の教育

開講科目と履修モデル

開講科目と履修モデル 開講科目と履修モデル
履修スタイル
共通科目、専門科目の中から、自身の専門領域やキャリア形成の観点から、科目を選択することができます。建築領域、マネジメント領域など、軸をもって履修登録することも可能です。社会人は、ハイブリッドやオンデマンドのスタイルを中心に学ぶこともできます。
修士研究
研究テーマは、社会的背景、自身の興味や問題意識、担当教員の強みなどから決定をしていきます。入学前に想定したテーマから、進学後に変更することは構いません。総合的な観点から、魅力的なテーマを見つけ、探求してください。
修士研究例
  • 西洋近世の美術作品および言説に関する研究
  • 地域の木と土を活かした住宅の現境性能評価
  • 建築・都市空間のイメージと構成手法
  • 地域を変えるデザインの研究
  • エリア「境界」の生成に関する研究
  • 景観計画における色彩基準と店舗ファサードデザイン
  • 中東・イスラーム地域における都市構成
  • 防災意識の経年変化を考慮した地震対策
  • 住宅材料の意匠価値
  • 昭和期日本における木造建築論の展開と変質
  • 触力覚を用いた人とロボット間協調の高安定・高品質化
  • 金融経済教育
  • リレーションシップ・マーケティングの発展と領域拡大
  • 日本における中小企業会計基準の成り立ちと諸問題

教員紹介