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第23回「地域活性化フォーラム」を開催
3月9日(土)、本学にて岡崎市内の大学の研究者が地域活性化について研究成果を発表する第23回「地域活性化フォーラム」を開催いたしました。
フォーラム開会のあいさつでは、中根 康浩 岡崎市長から各大学から岡崎探検隊として参加している学生達へのお礼のお言葉がありました。
本学からは、建築学科 准教授の秋田美穂先生が「岡崎産材を活用した保育園改修の提案」について発表をし、大学院 建築学専攻 修士課程2年生の平賀美希さんが具体的な保育施設の設計案を提案いたしました。
当日71名を超える来場者があり、大いに盛り上がりました。
次回は、人間環境大学が会場となります。
発表内容
時 間 | 大 学 名 | 発 表 者 |
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13:40 | 14:00 |
人間環境大学 | 森岡伸介 教授 (専門:魚類生態、魚類増養殖、河川生) |
岡崎市鉢地川における在来水生生物カワヨシノボリ・スジエビの成長と繁殖、および国内外来種オヤニラミの食性 矢作川水系乙川支流の鉢地川(岡崎市)では、国内外来種のオヤニラミ(肉食性)等の侵入・定着が確認されており、同川に生息する在来水生生物の競合種となっている。これら外来種によって在来水生生物に与える影響が懸念されてきた。本研究では、同川における在来魚類であるカワヨシノボリ(魚類)とスジエビ(甲殻類)に着目し、この両種の季節的な繁殖・成長に関する知見を得ることで、これらの資源源保全策を検討した。また、肉食性の国内外来種のオヤニラミの食性も調査し、在来水生生物への捕食に関する知見も入手した。 |
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14:10 | 14:30 |
愛知学泉短期大学 | 井手裕子 准教授 (専門:発達心理学、臨床心理学) |
子育て支援活動「赤ちゃんとお母さんのふれあい広場」の継続的活動の検討 昨年度より、ゼミ活動として地域の母子支援活動を行っている。学生の地域貢献は、知識、技術を生かした親子関係構築の一助と、学生の経験との双方の学びが必要不可欠であると考えられる。今年度の活動では、アンケートから母親の思いを汲み取り、遊びの意味の発達への効果を母親たちに伝えることと、それらの活動報告を全学生の前で発表する過程で、学生たちが支援の意味をより深く認識することが可能となった。以上を報告する。 |
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14:40 | 15:00 |
愛知学泉短期大学 | 古橋敬一 講師 (専門:まちづくり、コミュニティマネジメント) |
Listen to Voices 一人ひとりの「死」を集めて 本研究では、まちづくりへのアクションリサーチを兼ねて、聞き書きによるフィールドワークを実施している。人口減少社会が進行、またコロナがある種のきっかけにもなりながら、人々死を医療機関に任せきりにする風潮は、ますます疑問視されるようになっている。一方、かつては地域の中にあって、人々の死をサポートしていた機能が、現代的な仕事として甦ろうとしている。そして、そこには様々な課題とドラマがある。 |
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15:25 | 15:45 |
岡崎女子大学 | 山下晋 教授 (専門:スポーツ健康科学) |
岡崎市の山里を活性化させる子どもの遊び環境について 岡崎市内には、遊び場として認知されない多くの山林・里山があります。私たちは、額田地域の山林・里山を利用した「子どもを魅了する遊び場」について、継続的に研究・報告してきました。本フォーラムでは、今年度、地元の方々と協働して行った自然遊び体験により示された、地元の有志が子ども達の遊び場を創出するためのアイディア、市民の自然環境保護意識の高揚・里山生活の誘致など里山の活性化・導かれる経済効果の可能性について報告します。 |
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15:55 |
愛知学泉大学 | 近本聡子 教授 (専門:社会学) |
新住民を包摂するポリシーの形成過程研究 ~岡崎市中心部と周辺部を事例に~ 岡崎市の中心部にある籠田公園の周辺では住民の自治組織が活発に地域づくりに参加していることは観察される。その方法は「次世代育成組織」を若手住民が形成し、若年層を応援しながら包摂しようとすることによる、と現時点ではみてとれる。別の調査では、額田郡で新しくイチゴ生産者がカフェを作り、流行しはじめると、旧住民が騒音や混雑にクレームを言うので、藤川に転居したという事例も観察した。何かと新住民を増やしたい層と、カウンターグループは折り合えないのであろうか、折り合える、あるいは包摂しながら変化させようとする動きを研究し、トラブルになる前にポリシー形成をできるようコミュニティを支援する方法を探る。 |
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16:25 |16:45 |
愛知産業大学 | 秋田美穂 准教授 (専門:インテリア設計) |
岡崎産材を活用した保育園改修の提案 岡崎市産材(木材)について、岡崎市は額田町と合併して土地面積の約60%が森林であり、その約70%は人工林です。また、岡崎市には保育園・認定こども園が59存在する。中には築年数が経過し、改修が求められる施設もみられます。さらに、近年、SDGs目標達成のために、脱炭素をめざした木造及び木質建築が世界的に注目されています。そこで、他市における木造施設の事例や、岡崎産材の調査・整理をした上で、岡崎産材を活用した既存保育園の改修提案について報告します。 |